昨日の事ですが、朝日新聞の社会面を見てたら、いきなりメゾ・ソプラノのジュリエッタ・シミオナートの訃報記事が掲載されていました。
ちなみに、彼女の訃報は兵庫県の地方新聞である神戸新聞の社会面にも掲載されています。
彼女の訃報をネットで探しましたが、朝日新聞のサイトでは全く出てこなかったので海外のサイトで探したら「Opera Click」のトップページ(
http://www.operaclick.com/index.php)に「亡くなった」という事だけが掲載されています。
朝日新聞と神戸新聞の紙面記事によると、5月5日に99歳で亡くなったとの事。
自宅で亡くなられたそうです。
死因は朝日新聞も神戸新聞も一切書かれてなかったし、リンク先の「Opera Click」にも亡くなった事の詳細は何も掲載されていません。
年齢的に言えば、老衰でしょうかねぇ?
憶測のみで真相が全く分かりませんが・・・
「Opera Click」のサイトにはヴィッカースとの「アイーダ」のデュエットのYou Tube映像が貼り付けてあります。
彼女の歌唱はオペラ全曲ではまだ未鑑賞なんですが、ヴェルディのオペラの中のアリアや合唱曲を集めたCDや、もう10年位前だったかずっと前にTVでイタリア歌劇団の来日公演のダイジェストみたいなシーンを集めた番組とかで聴いた記憶がありました。
「トゥロヴァトーレ」のアズチェーナのアリア「炎は燃えて」を聴いたのですが、かなり力強く訴えかけるものを感じたものですね。
「Opera Click」に貼り付けてあるYou Tube映像の「アイーダ」のシミオナートのアムネリス・・・かなり迫力ものだ!
高貴ながらも何となく気性の激しさを感じさせられるし、それに、何ていうのか、どうしても好きな人を自分の方に振り向かせたくて必死になってる様子が彼女の歌唱から伺えますね。
とにかく、中低音の声が凄い強いのが印象的です。
シミオナートって確か、1950年代あたりのイタリア歌劇団来日公演の時期に活躍してた歌手だから、マリオ・デル・モナコ、フランコ・コレッリ、ジュセッペ・ディ・ステファーノ達が活躍してた時期ですよね?
この3人は今では3人とも故人となってしまった。
その後で、ステファーノが亡くなって数年後ではあるけど、シミオナートが亡くなって・・・
当時の名歌手が亡くなっていくのって何となく寂しさを感じますね。
ご冥福をお祈りいたします。
[0回]
PR
声楽を勉強している女性で特にメゾ・ソプラノの人達にとってはシミオナートは憧れの存在でもあり、尊敬する存在の歌手ですよね。
高めの音域の豊かさと低めの音域の力強さが印象深いです。
2003年にコレッリが亡くなってからは次々と往年の名歌手が亡くなったので本当に残念です。