前々からゲーム「聖剣伝説4」とヴェルディのオペラ「トゥロヴァトーレ」の人間関係の共通点を見出していましたが、今回はYou Tubeの動画を交えて雑記を書きましょう。
共通点のある人間関係ストラウド・エルディ=ルーナ伯爵・マンリーコ(兄弟で敵対)
リチア=レオノーラ(同じ立場というほどでもないけど共に救いの為に犠牲になる)
残酷さは兄弟と分かって互いを殺しあう事で「聖剣伝説4」の方が残酷的ですが・・・
まずはYou Tubeに上がっていた動画を貼り付けます。
「聖剣伝説4」これは主人公エルディが敵であるメデューサを討ち取るシーンです。
私の個人的な解釈ですが、メデューサには千年前に魔界の扉を開いて魔界に飲み込まれた巫女アニスと一度閉じられた魔界への扉を再び開いたエルディの幼馴染である巫女リチアが取り込まれたものと解釈しています。
そしてゲームの先頭でメデューサ戦をプレイして倒した後にこのシーンが入ってきます。
エルディはメデューサの体を剣で突き刺して討ち取りますが、その後にアニスとリチアの魂が開放され、アニスはかつての恋人仮面の導師グランスに導かれてさらに来世いへと旅立ち、一方リチアはエルディから神木みたいな大樹の種子をエルディから受け取り、精霊フィーと共に浄化されて女神になると解釈しています。
この映像は、メデューサ討ち取りから女神の誕生の前までのリチアが浄化されるシーンです。
ファンタジー的な宗教的要素が入っている感じですので、内容的にはオペラになりそうな内容と感じています。
この様にラストでヒロインやヒーローが浄化されるというのはオペラで言えば
マスネ作曲の「ラオールの王」と共通している気がします。^_^
さぁ~て、お次はヴェルディのオペラ「トゥロヴァトーレ」!まずはYou Tubeに上がっていた「トゥロヴァトーレ」の終幕で歌われる「Miserre」!
私はこのオペラはまだ全曲では聴いていないのであまり詳しい事は書き難いけど、ストーリーは知っているし、この中のレオノーラのアリア「静かな夜」と「恋はバラ色の翼に乗って」を歌ったし、他にもマンリーコやアズチェーナの歌うアリアも知ってるし名曲がいっぱいだからねぇ~!*^o^*
まずは「Miserre」は始めは何処で歌うのか分からなかったけど、過去に教えて頂きました。
一応はタイトルからすれば「哀れみ」ってところだと思うから終幕と言うのは想像付いてたね。^_^;
ちなみに、これは終幕、レオノーラがルーナ伯爵に捕らえられた恋人マンリーコと別れを惜しむという合唱・マンリーコ・レオノーラによって歌われるものです!^_^
レオノーラは恋人マンリーコを守りたい為にルーナ伯爵にある駆け引きみたいな事やって、それで彼女は自分の指輪に毒を注ぐのですよね?
その状態でマンリーコに会いに行くのだと思いますが、次第に彼女の身体は毒が回っていって息絶えちゃうんだったよね?
それから、レオノーラの死を知ったルーナは腹いせにマンリーコを処刑!
だけど、処刑した相手が弟って事は全く知らなかった!
それでアズチェーナがルーナに「あれはお前の弟!」って告げてルーナは呆然...
確かそんなストーリーだったな。。。
ちなみにYou Tubeの映像は・・・
ルイス・リマがマンリーコだよ~!*^o^*さて、「聖剣伝説4」のストラウドとエルディは実の兄弟「トゥロヴァトーレ」のルーナ伯爵とマンリーコは実の兄弟「聖剣伝説4」では何と・・・
ストラウドとエルディは実の兄弟と分かっていながら死闘を繰り広げて、弟エルディが兄ストラウドを討ち取るのですよ!
こういうところが「トゥロヴァトーレ」より悲劇性が高い気がします。
エルディがストラウドと戦うのは2回ありましたが、1回目はどちらもお互いが兄弟である事を知らなかった。
それが2回目の時の戦闘開始前にはどちらも兄弟である事が分かっていた。
2回目はストラウドは妖魔になっています。
そしてストラウドは弟エルディに対して
「16年の間生き続け、ここまで辿り着こうとはしつこい弟だ!(略)やはり赤ん坊の時に殺しておけば良かったな」こんな感じの台詞です。
そして、兄を討ち取って、ストラウドは絶命する直前にエルディに対して不吉な言葉を投げかけます。
その言葉の一部が
「血塗られたその手で新たな世界を築き上げるのだ」って感じで不吉極まりない台詞を言います。
ストラウドは後悔の念がない感じです。
その点、「トゥロヴァトーレ」の方はルーナは殺したのが弟と分かって呆然とするところがまだ救われた感じですね。
しかし、ストーリーの捉えようによっては「聖剣伝説4」では妖魔になった兄を倒して世界を救った、しかし「トロヴァトーレ」は...
ルーナはその後にずっとずっと後悔の念に駆られ続ける・・・そんな予想が出来ます。
しかし、ゲームのストーリー展開で悲劇のオペラとの共通点を見出せたのは珍しいですね。
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