さて、本題はここからスポーツ選手の健康管理は物凄く大変なものと察しています。
批判する人は健康管理の事を批判する人も多いですが、まずはこの健康管理だけでも大変なものなのです。
ちなみに健康管理の維持はスポーツ選手だけでなく、オペラ歌手だって物凄く大変なのですよ。
私が今回のマラソン選手の欠場や棄権に対してバッシングした書き込みを見ると鬱陶しく思うのは、私自身もスポーツじゃないけど声楽(今はお休み中)をやっているからなんです。
声楽もスポーツも同じ!私はオペラの舞台にソロで立った経験はないのですが、声楽をやってたらどれだけ大変かはかなり分かります。
とにかく、風邪を引いたら声に影響が出て最悪の場合は歌えなくなります。
たとえ歌えたとしても声質が悪くなりますしね。
客が聞いても気持ちよく聞こえない声になってしまうのです。
そういう状態で人前で歌うのって非常に辛いんですよ。
私も一度生徒の発表会の時に風邪を引いていて、この時にドニゼッティのオペラ「シャモニーのリンダ」のリンダが歌うアリア「この心の光」を歌う事になっていましたが、声がかすれていて最後のハイC(五線の上に飛び出したドの音)が上がらなくなってしまったのです。
正直、歌うのを止めたかった。
だけど、全く歌えない状態じゃないし、ハイCも途中に瞬間的に上げる箇所は何とか出せるので歌う事にした。
けどラストの聞かせどころのハイCは数小節程度フェルマータで伸ばすので、そこはまともにやったら確実に引っくり返るので1オクターブ下げて歌いました。
普段は歌えるものが歌えなくなる屈辱。。。
自分の健康管理のミスもあるから情けない気分にさせられます。
ちなみに、こういうのはスポーツ選手だって同じだと思う野口選手も土佐選手も本当に悔しくて悔しくてたまらないと思う。
私たちの様に音楽に携わる者でも健康管理は大変なのにスポーツ選手は健康管理のみならずトレーニングで体に負担をかけていくのでそのバランスも取っていかなければならないと思うのでもっともっと大変だと思う。
世間から健康管理がどうのこうのって批判されなくても自分で分かっているからそっとしてあげて欲しい。
オペラ歌手もけっこう健康上の理由で野口選手が欠場したのと同じ様なキャンセルが多いのですが、オペラの場合はキャンセルに関しては「死ね」とか「バカ」までの酷いバッシングは見かけませんが、スポーツ選手に対しては酷いですね。。。
やはり大衆的なものなので興味を持つ人やファン層も広い。
だからファンも多い反面、批判でも批判の域を超えて罵倒する人もかなり目立つのでしょうか?
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