「オペラと史実」のコーナーですが、今度はヴェルディのオペラ「仮面舞踏会」を取り上げちゃいましたよ~!(^o^)
ヴェルディのオペラ「仮面舞踏会」では「グスターヴォ3世」となっていますが、このグスターヴォ3世は18世紀中期~後期に実在したスウェーデン国王グスタフ3世がモデルとなっているオペラの筈です。
ちなみにヴェルディの「仮面舞踏会」は最初はグスターヴォ3世を主人公にしていたけど、確か政治的な理由で検閲か何かに引っかかって主人公を「リッカルド」に変更したとかって言うエピソードがありましたねぇ。^_^;
だけど、現在はオリジナルのグスターヴォ3世で上演されていますよね。
リッカルドでもグスターヴォでもどっちでも上演されています。
さて、この史実ですが・・・グスターヴォ3世(リッカルド)は当然、グスタフ3世で、この国王の暗殺事件を取り上げたとされるオペラです。
オペラではグスターヴォ国王にはレナートという親友がいるのですが、この国王、実は親友レナートの妻アメーリアと不倫みたいになっちゃうんだよね。-_-;
それで全く妻の不倫に気づかなかったレナートが突然何らかの拍子に妻の不倫に気づいて最初は妻を責め続けながらも、
"自分が復讐するのは妻ではなく、国王グスターヴォ!"とグスターヴォへの恨みを募らせて復讐を誓い、国王は大の親友に復讐されるという結末なんですよね。
しかし、史実(Wikipedia)を見てみると・・・どうやらオペラで描かれている不倫は暗殺とは関係なさそうだね。。。^_^;
グスタフ3世には王妃はいたけどあまり仲が良くなかったみたい。
同性愛者って解説もあったね。。。^_^;;
それで、暗殺されたのは政治的な恨みで貴族の増税をやってたらしくて、そんな恨みでもかってたのか?・・・って感じの解説がなされています。
この国王は貴族からは反感を買ってたみたいですが、農民からは支持されていたらしいですね。^_^
オペラで描かれている不倫に関してですが・・・晩餐会や舞踏会なんかのパーティーで年配の婦人達とばっか談笑してたって噂があったって書かれているんだけど・・・
このエピソードがオペラで描かれた不倫につながったのかどうかは???です。。。^_^;;
あと、史実で興味深かったのは・・・オペラで占い師のウルリカって女性が登場してましたよね~?!^_^史実はグスタフ3世の母がロビーサ・ウルリカなんだって~!!!(゜o゜)一瞬、ビックリ!^_^;;
オペラに登場する占い師ウルリカはグスターヴォ3世が自分の運命を聞こうとすると、「聞かない方が良い!-_-;」って感じで言うのをしぶってた感じだけど、お告げは「握手した人間に殺される!」って言ったのですよね?!
それで、なかなか誰も握手しないけど、結局はレナートと握手しちゃったんですね。
それでレナートに殺されるんですね。。。
史実のグスタフ3世はやっぱ演劇とかの華やかな芸能ごとみたいなのが好きだったみたいですね。
それで、仮面舞踏会の最中にピストルで撃ち殺されたらしいです。
オペラではその場で死亡したように描かれていましたが、実際は即死ではなく、手術して合併症を発症して2週間後に死亡したみたいです。
享年46歳という事だったそうです。
Wikipediaの解説はこちら[0回]
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このオペラは現在もどちらかと言えば「リッカルド」の方が多いみたいですが、ずっと前に観たショルティ指揮でドミンゴとヌッチのザルツブルク音楽祭のライブ映像はグスターヴォ3世でしたねぇ。
>ヴェルディがオペラを書いた当時は、そのまま上演するのは生々しくて検閲に引っ掛かったのでしょうか。
あまり詳しい解説は書かれていないのですが、やはり当時は曲を依頼したナポリ・サンカルロ劇場のある地がフランスの統治下にあったという事で、政治的検閲を受けての上演禁止処分という事らしいですねぇ。
Wikipediaの解説の中には池田理代子さんのコミックで有名な「ヴェルサイユのバラ」にも登場したフェルゼンという人物の父がグスタフ3世の暗殺の黒幕の噂があった様で、フランスの統治下というのはグスタフ3世とフランス革命の関わりもあったのかな?・・・って感じに捉えています。
そんな事でナポリがフランスの統治下と言う事で禁止処分になったのか?・・・とも個人的に推測しています。^_^;
あの占い女ウルリカが史実では国王の母がウルリカというのには流石にびっくりしましたねぇ!
ヴェルディのオペラはなぜ史実では母親を占い女に置き換えたのか不明ですが、Wikipediaで凄い面白い発見をしたって感じでした。^_^
このオペラは現在ではヴェルディのオペラの中でもかなりポピュラーなオペラとなっていますね!(^o^)