前回の日記で今は亡きサルバトーレ・リチートラがトゥリッドゥを歌った「カヴァレリア」で、彼に関する印象をカキコしましたが、今回はこの「カヴァレリア・ルスティカーナ」と続いて放送された「道化師」のライブ映像を観たレビューをカキコします。^o^
これはどちらも2011年の1月のスカラ座でのライブらしい。
「カヴァレリア」の方は、今では殆どが時代設定を現代に置き換えた演出をしてるけど、この公演ではそれ程時代設定を変えてしまってるって感じはしませんでした。^_^
だけど、この辺のヴェリズモオペラだったら別に時代を現代に置き換えてしまっても個人的に違和感なく観れそうな気はしますけどね。^_^
演出的面では特別にどうのこうのってものは感じなかったです。
リチートラは輝かしいイタリアンテノールって感じたのが第一印象。^o^
サントゥッツァを歌ったディンティーノもそこそこって感じ。^o^
サントゥッツァは以前にネットで僅かだけ観たバルツァの方が印象深かったなぁ。^_^;;
全曲どころか、数分程度でも強烈な印象を感じさせられたから。
総合的には、やはり「道化師」の方が退屈感無しに観れたって感じ。^o^
「道化師」では番組の最初の解説で「高速道路の下に・・・」って言ってたので、高速道路だと感じてますが、その高速道路の上に人が大勢いて、しかも、高速道路の欄干の上で綱渡りみたいな曲芸をやってのけるのにはビックリ!^_^;;
こういう光景って現実では有得ないですよね。^_^;;
この様に、非現実的な事をやってのけるのも面白く感じました。^o^
この高速道路の下にカニオ率いる芝居の一座がやって来て、それで、高速道路の上で芝居を鑑賞って感じだけど、この最初の芝居そのものも、高速道路の下では団員がサーカスみたいな曲芸をやってるので、これも退屈感感じさせられない。^o^
舞台の背景的なものはそれ程凝ってるようには感じなかったけど、中身に凝った舞台という印象を受けたね。^_^
他では、シルヴィオの登場シーン!^o^
カッコいい車でシルヴィオ登場!\(^o^)/こんな感じ。^o^
口悪い言い方すれば若干キザっぽいとも言えなくも無いけど・・・^_^;;
なかなか良い登場シーンって感じだった。^o^
それに、この車も現代の車ではなく、数十年前のセダン型の車だった。
1970年代位の車かな・・・いや・・・もっと古い?
このオペラが作曲された時代は車が無い時代だと思うけど、それにも関わらず20世紀半ばから後半期位のものと思われる車が登場しても自然に溶け込めましたね。^o^
何となく、一昔前の映画のワンシーンって雰囲気感じた。^o^
この時、トニオを歌ったのはホセ・クーラ。
彼はどちらかと言うと、ドラマティーコ系のテノール。
だから、この手の役柄はピッタリって感じ。^o^
雰囲気もワイルドな雰囲気だし、かなりハマってたよ。^o^
彼の魅力はやはり声の強さかな。
「衣装をつけろ」のアリアを聴いたら、昔、NHK教育放送で放送されたイタリア歌劇団の特集で、このアリアをマリオ・デル・モナコが歌ってたのを思い出したね。^o^
クーラよりデル・モナコの方が厚みのある声だったけど、クーラは流石にポスト三大テノールの1人って言われてただけありますね。^o^
かつての大テノールを思い起こさせられる歌い方の歌手って少ないと思いますからね。
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